三才山紬と高山和子さんの型染め帯で「洗練」された紬コーディネートをつくる

三才山紬の穏やかな光に、紬地の染め帯が持つ陰影を添える。この質感のわずかな違いが、ワントーンの中に立体的なリズムを刻みます。

「民藝」にルーツを持つ三才山紬と、高山和子さんの「型染め」の帯を、洗練されたバランスであえて現代的に装ってみましょう。

質感の差でコーディネートを彩る

三才山紬と高山さんの帯のコーディネート

三才山紬は、山の草木で取った染料を灰汁でゆっくりと媒染・発色させる草木染です。透明感のある発色と風合いのよい紬糸が織りなした優しい艶めきが魅力です。

高山和子「空と、海と、」第99回国展出品作品 九寸名古屋帯 白緑色

ここに合わせた帯は、紬地の型染め帯です。こちらは第99回国展で発表された高山和子さんの作品「空と、海と、」です。

同じ紬というジャンルではありますが、互いに目指す風合い・纏う雰囲気は異なります。そのため、素材の重なりがコントラストを生み、着姿を完成度の高いものにします。

現代の街に馴染む、これからの紬コーディネート

紬同士のコーディネートは、一歩間違えると重い印象になりがちです。帯の紋様が愛らしいからこそ、小物はあえてすっきりとしたデザインや、寒色系のキリッとした色を差し込みます。

帯を丁寧に選び、着姿を完成させる

高山和子「空と、海と、」第99回国展出品作品 九寸名古屋帯 白緑色

三才山紬のような手仕事の着物に、帯までほっこりさせすぎると、洗練さが欠けてしまいます。だからこそ、帯回りは質感と雰囲気を丁寧に選びましょう。

豊かな風合いが際立つ、すっきりと洗練された着姿がきっと手に入るはずです。