近年、上質な浴衣に長襦袢を合わせ、洗える「カジュアルな着物」として着るのが人気です。
浴衣は上質なものを選ぶのは当然として、帯まわりや、草履とバッグなど、コーディネートの作り方にはコツがあります。
弊店で厳選した伝統工芸 有松絞りの浴衣をコーディネートして、早速見てみましょう。
帯と小物で高級感をプラスする

濃紺の有松絞りは肌馴染みが良く、落ち着いた印象を与えてくれます。私はここに成謙の「雪の結晶」の帯を合わせました。
上質な生地のすっきりした夏帯です。着物でも通用する九寸帯を選ぶことで、一段上の「夏着物」の格へと引き上げます。
絞りの浴衣は質感に力があるため、小物は徹底的に工芸品で揃えるのが正解です。コムクリット工房バッグの緻密な手仕事と、しな布の草履なら質感でも負けません。ここに白系の帯留めを合わせて、さらに調整しました。
愛らしい絞りに、シャープなアクセント

伝統的な技法を使いつつ、柄行きがモダンな一枚には勝山さと子の「真田段」の九寸帯を選びました。
直線的なラインを強調することで、キリッした潔さがあります。絞りの柔らかい質感に、引き締め感ある帯や小物を合わせることで、装いを「格好良く」決めます。
キャビアスキンの利休バッグは、浴衣のほっこりした雰囲気を調整するきれいめアイテムです。足元も総本革の白い草履で引き締めれば、ホテルでのランチや美術館にも気後れせずに行ける大人のスタイルが完成します。
夏着物としての「質感」を纏う

有松絞りに上質な工芸帯「寒ずきの諸紙布」の八寸帯を合わせる提案です。雪さらしを施した薄生成色の帯を重ねることで、装い全体の質感を高めます。
紙布の帯は、独特の軽さとマットな質感が魅力です。これを合わせることで、浴衣を超え、洒落着物然としたたたずまいが生まれます。
愛らしい色味が特徴の一反ですが、落ち着いたニュアンスの山葡萄バッグ・桜台の下駄を合わせて、大人のバランスで着ましょう。
メッセージを込めて、着る
一言で言うと、3つのコーディネートは、どれも「夏着物である」というメッセージが明確な着方です。
最大のコツは、自分の着こなしマインドを整えることかもしれませんね。
「浴衣を夏着物として着る」
今年こそ、挑戦したい着こなしのテクニックです。